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特定技能の維持費・ランニングコスト|採用後に毎年かかる費用を解説

著者: 西野 俊祐最終更新: 2026-08-05最終確認: 2026-08-05運営者情報
目次

よくあるご質問

特定技能の採用後、毎年いくらかかりますか?
支援を登録支援機関に委託する場合、2年目以降の中心は支援委託費で、1人あたり月2〜3万円程度×12か月=おおむね年24〜36万円程度が目安です。在留期間の更新がある年は、これに国へ納める手数料(窓口6,000円・オンライン5,500円)が加わります。申請書類の作成や申請取次を行政書士などの専門家に依頼する場合の報酬は別途で、1回あたり5〜15万円程度が目安です。委託費の水準は出入国在留管理庁の集計(令和4年〔2022年〕9月末時点・暫定値・全分野の集計で月額平均28,386円)と整合する目安ですが、委託範囲・分野・地域で変わります。
在留期間の更新にはいくらかかりますか?
在留期間更新許可申請の手数料は、2025年4月1日以降の受付分で窓口6,000円・オンライン5,500円です(改定前は4,000円)。これは国に納める手数料で、申請書類の作成や申請取次を行政書士などの専門家に依頼する場合は別途その報酬(1回あたり5〜15万円程度が目安)がかかります。なお出入国在留管理庁が2026年7月に公表した政令案は、2026年10月1日の施行で「在留資格の変更の許可等に係る手数料の額を定める」としており、同時に公表された意見公募資料「在留許可手数料の額について(案)」では、在留資格変更許可・在留期間更新許可の手数料を、許可される在留期間の長さに応じて窓口10,000円〜75,000円(オンライン申請はこれと同額〜10,000円低い額)とする案が示されています(2026年8月5日確認)。ただしこの政令はまだ公布されておらず、確定した額は公布後に確認が必要です。特定技能1号は在留期間ごとに更新申請が必要で、通算で原則最長5年です。
特定技能の届出は今も四半期ごとに必要ですか?
受入れ機関の定期届出は、2025年4月から年1回に変更されました(対象期間は4月1日〜翌年3月31日、提出期限は翌年5月31日)。四半期ごとの届出は2025年第1四半期分が最後で、新ルールでの初回提出は2026年4月〜5月でした。なお、雇用契約や支援内容の変更などがあったときの随時届出は、これとは別に必要です。
5年間ではトータルいくらかかりますか?
内訳で積むのが確実です。支援を登録支援機関に委託する前提だと、支援委託費だけで5年間で120〜180万円(月2〜3万円×60か月)。これに在留期間の更新のたびに国へ納める手数料(1回 窓口6,000円・オンライン5,500円)が更新の回数分かかります。回数は指定される在留期間によって変わり(1年ずつなら4回で合計24,000円、3年と2年なら1回で6,000円)、5年を通しても手数料は数万円の範囲です。書類作成・申請取次を行政書士などの専門家に依頼する場合の報酬(1回あたり5〜15万円程度)は、支援委託費にも国への手数料にも含まれない別建ての費用です。建設分野はこれにJAC(建設技能人材機構)の受入負担金(1人あたり月12,500円)が加わり、5年間で約75万円の上乗せになる計算です。いずれも市場水準や現行の公表値をもとにした目安で、委託範囲・分野・料金改定によって変わります。
日本人の採用と比べて、特定技能だけにかかり続ける費用は何ですか?
3つあります。①登録支援機関への支援委託費(1人あたり月2〜3万円程度が目安)②在留期間の更新にかかる費用(国に納める手数料は窓口6,000円・オンライン5,500円。申請書類の作成や申請取次を行政書士などの専門家に依頼する場合はその報酬が別途)③届出・定期面談などの続く事務・支援の負担。日本人を人材紹介で採用する場合、手数料は採用時の一度きりで、①のような特定技能に固有の月額費目にあたるものはありません(社会保険・労働保険の事業主負担は、日本人の雇用でも同じく毎月発生します)。ただしどちらが安いかは在籍年数・委託範囲で変わるため、断定はできません。
維持コストを抑える方法はありますか?
自社で担える支援と委託する支援を切り分けて委託範囲を見直す、在留期限の管理を徹底して更新の遅れや追加コストを防ぐ、複数の登録支援機関の見積もりを比較する、といった方法があります。ただし自社支援には義務的支援の要件を満たす体制が必要で、その人件費は別途かかります。

出典・参考(一次情報)

  1. 1号特定技能外国人支援・登録支援機関について(出入国在留管理庁)
  2. 特定技能制度の現状について(登録支援機関への支援委託料の支払額・有識者会議 参考資料)(出入国在留管理庁)
  3. 在留期間更新許可申請(手数料)(出入国在留管理庁)
  4. 「特定技能外国人受入れに関する運用要領」の一部改正について(令和7年9月30日)(出入国在留管理庁)
  5. 出入国管理及び難民認定法施行令及び日本国との平和条約に基づき日本の国籍を離脱した者等の出入国管理に関する特例法施行令の一部を改正する政令案について(概要)(令和8年〔2026年〕7月・在留資格の変更の許可等に係る手数料の額を定める/施行期日 令和8年10月1日)(出入国在留管理庁)
  6. 在留許可手数料の額について(案)(意見公募資料・令和8年〔2026年〕7月3日公表・施行予定 令和8年10月1日)(出入国在留管理庁)
  7. 受入れ機関(特定技能所属機関)による各種届出(出入国在留管理庁)
  8. 特定技能雇用契約及び一号特定技能外国人支援計画の基準等を定める省令(e-Gov法令検索)
  9. 会費・受入負担金(建設技能人材機構(JAC))